[コメント] ブルー・スカイ(1946/米)
一人一人の登場人物にいい光が当たっている上に、アーヴィング・バーリンの歌とイーディス・ヘッドの衣装とくれば悪い訳がないではないか。特に→
劇中歌の「プッティン・オン・ザ・リッツ」は、フレッド・アステアのタップ芸をストレートに楽しめる作品としては、彼の全主演作品の中でも最右翼と言ってよい。
ビング・クロスビーがこの作品で「ホワイト・クリスマス」を歌っていることはあまり知られていないが、『スイング・ホテル』『ホワイト・クリスマス』と同様、彼がショーの中でどのようにこの歌を扱っていたかはよく分かる。第2次大戦戦士に向けて謳われる帰省歌なのだ。
ビリー・デ・ウルフ の芸は、イッセー尾形の遠い正統的先駆といってよい。とにかくうまい。うならされてしまった。
ジョーン・コールフィールドは日本では無名に近い。しかし、とても清楚な顔立ちで清楚に歌を歌えるうまい女優だ。
残念なことに出演者データの中にオルガ・サン=ファンの名前がない。劇中重要な役割をしているので残念である。ジョーン・コールフィールドとは違う、コミカルでコケティッシュな魅力を与えたよい女優である。
『ザッツ・エンタテインメント』はよい作品だが、後世に、MGM作品ばかり記憶に残している。決してよいところばかりではないことがこのパラマウント作品を見て、そう思ってしまった。
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