しかしまあ作られた年が微妙だ。アメリカ的に考えると６３年は北部のエリートジョン･Ｆ・ケネディーが南部のバカ白人に殺された時代なわけでしかもそのケネディーの代わりに大統領になったのがバリバリ南部（あのブッシュ大統領のテキサス）のジョンソン。北部の連中の落胆ぶりと南部への恨みってのは結構あったと思う。

冒頭からしばらくは不愉快なレベルのホラー（つまりまじめ）なわけだが考えてみればホラーにまじめなものってあんまないのはこの映画の後半のおふざけ感満載が多大な影響を与えているのかもしれん。

で、この後半のギャグ増強に関してだが前半の南部の人を馬鹿にしすぎたのを恐れて話をぼかしたのでは？と言ったら考えすぎか？なんて？が多すぎか？

にしてもそういう要素で南部差別バリバリを後半で緩和させたのは観ているこちら側としては評価を一気に覆す要素になるわけで何が良い方向に向くかわかったもんではない。

で、個人的に好きなのは岩を上から落とすのに的に当たらず四苦八苦するところ。これも南部の連中は口だけで野球がへたっていうネタだったりして。ＮＹヤンキース無敵時代だもんね。