マンガは１つ１つの絵に意図があるわけだ。セリフの多さ、少なさで場面場面の流れのスピードは調整してるっぽいしフレームの大きさでインパクトの大小を、文字の大きさや効果音の使い分けでもそのシーンを表現しているんじゃないだろうか。それらを無視してストーリーと絵のイメージだけ抽出し、脚本と話題づくりの為に原作があると思っているのなら映画化なんてやめた方がいいのだ。それ、絶対に原作を上回ることがない。

と、思ったのはよくポップスでも有名な曲のリメイクを聞くから。これらも原曲の本質を研究もせずただ単にコードとメロをもらっただけの物が多い。

もしこの映画が原作無し、完全オリジナルであったとしよう。そしてそれを望月峯太郎に逆にマンガ化させたとしたら？やはり彼ならではのスピード感溢れる面白いマンガになったと思う。要はカオルにあった情熱と執着心が望月峯太郎にはあってこの映画にそれがない、ってだけなんだが。