ピウピウの最後のあたりでの顔にあざを作って一生懸命元気に話す所はなかなかいい場面。あそこがこの映画の最後の場面でも良かったんじゃないか、と思う（秘密警察は話の中盤で入ることにして）。ここの場面についてはちょっと下記のようにしてほしかった。

話の序盤にワンが彼女に演技指導するじゃないですか。この項目に「もし大事な客が他のライバル店に流れそうな時どうやって引き止めるか」というテーマがあったとして彼がいろいろこうやれば良い、みたいなアドバイスをするんだけど彼女はどうしても上手く出来ない。それで彼が「本当に好きな男がどこか遠くへ行ってしまう、そういう気持ちで」って言うんだけど「好きな男はいないからそういう演技は出来ない」ってピウピウは諦めるわけです。

そして最後のワンとキュンイー（カレン・モク）の車のシーンでピウピウがどうしても出来なかった「大事な客を引き止める」演技を完璧にするわけです。そこで初めてワンは彼女に好きな男（それは自分）が出来たことを知る（車が走り始めてバックミラーに見える彼女を見て）。車から飛び降りて泥だらけになりながら彼女の元に走っていくワン。　終劇