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[コメント] ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(2001/米)

バンドの音楽とは違う違和感。話で4、曲で3、編曲で2点。
torinoshield

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







この評価は映画全体から見た点数ではなくあくまでも一視点からのみ語った物です。つまり音楽の点数ですな。ただ今回は無視できないくらい音楽を正面に持ってきていたのでそれに答えてまじめに評価します。

単純にデヴィット・ボウイの全盛期の「バンド音楽」を期待した自分がまずかったんだが…バンドの音楽というのはVoだけじゃあない。感情は他の楽器にもあって欲しいのだ。ホントにバックバンドだもん、あれじゃ。

Voのヘドウィグに人生があるように他のメンバーにも人生はある。編曲をやった事のある人間なら誰だってVo以外の楽器も全部聞く様にしている。ロックの良質なバンドになるとどの楽器も人生を歌っているのだ。ところがこのバンドのメンバーは(映画の中でもそうだが)ヘドウィグの人生をフォローする為だけに存在しているようだ。(唯一韓国女性のギターは主張があったが)

バックのメンバーが「俺の演奏を聴いてくれ!」とド派手な主義主張を繰り返すのにそれらを一切掻き消してしまうVoの迫力、それに喧嘩を売るギター・・・このジャンルならそういった殺伐とした感じが欲しかった。

逆に最後の方で売れてきたらそういった演奏内の喧嘩が無くなってくる、っていう編曲で自分はやってみたい。いかにもプロのアレンジャーがいじった感じの無味乾燥な演奏で。

最後のドラマーの白い衣装が最高。いかにもドラマーの趣味って感じで。ってそんなところで自己主張してどうする!サウンドでせえよ、おい

(評価:★3)

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