加害者マリーにまったくと反省の色が見られないのが腹立つ。いきなり事故をすべて忘れているかのように得意満面の笑みでパーティーなんてしている場合か。終始、してやったりな表情の、なんてムカつく態度の加害者の主婦。被害者のヒロインも単に自己犠牲精神に酒い溺れているだけのようにしか見えない。何故事故に対しての訴えや怒りの 表情がまったく出てこないのか。もどかしいところだ。

冒頭にも、婚約者ヨアヒムとのエピソードを少し長く入れるべき。 あれでは医師だけとの熱愛中心話がメインなのがミエミエで、すぐにヨアヒムはどうでもよい存在として、おざなりにされているのがよく分かる。その後に、どれだけ本当は婚約者がセシリにとって大切で重要な存在だったのかというエピソードも特になく、あってもとって付けたような場面だけで半分忘れられている。

ずい所に散りばめられた音楽たちは素敵だが、サントラを意識してるような選曲は、映画の主視「Dogme95」に反しているのでは･･･。

ストーリーはすべて、既に色んなところで見たことがあるシーンの寄せ集め。典型的でありきたりすぎな物ばかりのパーツ。

全体として、５年ほど前に流行っていた韓国メロドラマをデンマークがリメイクしてみたような映画、といった印象か。