[コメント] みんなのしあわせ(2000/スペイン)
高度なブラックユーモア、ファルスのコメディ。いろいろなジャンルの映画のパロディあり、大袈裟な音響あり。総勢でバカまじめに取り組む争奪戦はもはや愛のある意地悪ばあさんのたけくらべ劇とでもいうのか、いやはや、なんともはや。
すんなり異界に連れて行ってくれる導入部は『デリカテッセン』と根を同じにするほど、世界構築の綿密さ、密閉度が高い。
こうして連れて行かれた舞台には、13人もの濃いキャラクターが投入される。 もう、世界はあなたのものだ。 観ているこちらの気が変になるくらいにおかしい。 やめてくれ。 いや、やめちゃだめ。
La Comunidad は commonwealth=共同体、言葉を区切れば共同の富。もう、あらゆるものがねじくれており、そのねじくれ具合にこの監督の気概と気合を感じました。
スー・ハー。
もうどうにもたまりません。あなどれん、スペイン。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。