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[コメント] エノケンの法界坊(1938/日)

会話で出てくる寺社等の名がどうもなじみ深いものばかりだなぁと思い調べてみたら、歌舞伎の隅田川物の一つで「隅田川続俤(すみだがわごにちのおもかげ)」という戯曲をベースとしたものであるらしい。
tredair

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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なんてことはともあれ可愛い悪党のエノケンが、時代劇姿でメンデルスゾーンのメロディを替え歌でうたってくれちゃったりして!みたいなことだけでもファンとしてはウキウキしてしまう。

「これは何ですか?」「お香茶です」に続く、口から煙をぽうっみたいな細かいギャグも楽しいし、さりげなく挿入される浪曲や歌舞伎(いま思えばこれはさらにおもしろいなぁ!)のネタも粋な感じ。おくみちゃんとのかけあいも、いつものもじもじ演技がリズミカルに効いててなんともよい雰囲気。

最後のファンタジーな味付けも、ベタな釣り鐘ドスン!のギャグも好き。早変わりというか、「のりうつり」の女装姿も「よっ、待ってました」といった感じでたまらない。てゆーか、ここまでいろいろなパターンの女装姿をたくさん見せている俳優を私は他に知らないので、それを考えると「この場面があるだけでもこの企画はまさにエノケン向きだったのかもなぁ」とも。なんてたって、花嫁姿なわけだしね。

(評価:★4)

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