[コメント] 明治侠客伝 三代目襲名(1965/日)
役者はズラリ揃っていて、迫力ある或いは美しい画が満載(冒頭のお祭りや夕闇迫る橋のシーンなど絶品)。しかしお話としては平均点レベルで、これを「大傑作!」とまでは思えず。
いや大した数こなして無い人間がアーダコーダ言うのも何ですが(でも言う)。
今イチ乗りきれないのは「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び…」の「堪える部分」が不足している為でしょうか。もっともっと、徹底的に追い込まれるべきではないかと。その上で初めて「やりたかねえんだよ、やりたかねんだけどよお」と爆発する姿に拍手を送ることが出来るのではないかと。
勿論、良い場面は幾つもあって、例えば三代目決定の際。甘えたこと抜かすボンクラ息子・津川雅彦に鶴田浩二がビンタの雨アラレ。一転して「ボンはカタギになりなはれ」と優しく諭す。汚れちまったヤクザの哀しみは、あっしが引き受けまさあ。かかかか、かーこいー(単純)
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