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[コメント] バトル・ロワイアル(2000/日)

エンターテイメント作品と割り切ったとしても、殺し合いを法で定めたという設定に無理があり過ぎて根本的に脚本(原作)の時点で評価出来ない。が、画面上のバトル・シーンの勢いや映画のタイプ(邦画アクション)としての斬新さと完成度+役者たちの演技を評して★3つ。
TOBBY

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最近の邦画は時代劇や文芸作品は別として、現代劇やドラマとなると、まったく筆力の無い脚本家や表現力の薄い監督のつまらない自己陶酔的作品が目に付き過ぎる。そんな、さなかにベテラン深作欣二監督が、明らかに荒唐無稽で賛否の別れそうな、この作品を扱いきちっと撮りあげたパワーと、監督としての力量は評価したい。低迷する邦画界に明らかに喝!を入れてくれたのは事実。しかし根本的にストーリーと設定の背景があまりにもリアリティを欠く上に説得力にも欠ける為、作品としての評価は個人的に低評価に・・。声優の寒いナヴィゲートや、たけしの過去とのリンクも蛇足だったし、安藤政信のあまりにも漫画的な設定も滑稽。けれど主演の藤原竜也前田亜季の癖の無い演技と山本太郎の爽快な演技は新鮮。話題になった柴咲コウは原作者たってのキャスティングであったいたという通り出色のハマリ具合で、脇役ながら画面を一気にさらう。作品自体の出来はともかく邦画界の歴史上画期的作品に成り得たのは事実。ラストの再生を予見させる主役の二人と夜明けの街のシーンが印象に残る。

(評価:★3)

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