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[コメント] バースデイ・ガール(2001/英=米)

何を言いたいのかさっぱり解らない作品。サスペンスにしてもラブストーリーにしても全部が中途半端。細かな脚本のいい加減さが、いちいち気になってしまう。ニコールの大物女優然とした存在感が唯一の救い。
TOBBY

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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話のシークエンスとしては面白くなりそうな要素が幾つかあるのに面白くなり損ねているのが哀しい。主人公がネットで花嫁候補をさがしているのは有りにしても語学の壁くらいで送り返そうと躍起になるのが、まず共鳴しかねる。で、彼女の従兄マチュー・カソヴィッツヴァンサン・カッセルと、ひと悶着あってからのチャップリンの態度も奇妙。美しい妻を人質に取られての行動と譲っても、なかなかポリスに捕まらないとか、危機感が無いとか微細な感情表現のズレがことごとく見ていて神経を逆撫でされ完全に置いて行かれた。さらにカッセル達の止まってるホテルが1Fだったり、タクシーをチャップリンが走って追いかけるとか、展開に際し強引で都合の良い掟破りのトホホな設定てんこ盛り!。素人の自主制作映画か、これは?。二コールが相変わらず充血しまくりではあったが、主役でも印象薄くパッとしないチャップリンや、オーバーアクトが全部滑って非常に寒いカッセルら男優陣に対しハリウッドスターの貫禄で、ひとり気を吐いている。舞台をアメリカではなく英国の田舎にしたのも、のんびりした状況じゃないと、後半の隙間だらけの謎の逃避行がストーリーとして成立しないため、苦肉の策と思われ。ラストのカッセルの中途半端な描き方も煮え切らない。ハッキリと歯ぎしりするシーンを映像で見せるべき。本作は、あっという間に埋もれて忘れられる作品となると断言できる。劇場で観てリグレット。

(評価:★2)

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