とても、凝った話だと思います。最後には大どんでん返しもあり、なかなかインパクトのある映画。

　イ・ウンジュの演技の巧さにただただもう驚くばかりです。前半と後半では全くの別人のよう。こんな素敵な女優さんがいたなんて。これからはまりそうです。

　さて今回、この映画を見て思ったのは、告げられずに終わる恋などあるのか・・・ということ。みなさんは、想いを断ち切るために、どのようにするでしょうか。とくにもともと親しい人の場合。

　私も、とても大切な男友達が何人かいます。住んでいる場所は遠くてもよく連絡を取り合っている人が何人もいます。女同士って結構難しくて気を使ったりするところもあるけど、男の子に・・・ってあまり気を使わずに話せるというか、弱音も平気で吐けるというか。同性ではない分、見栄も何もなくいれるっていうのがありがたい。 もちろん、女友達は女友達で大事です。女友達にはどちらかというと刺激を求めます。同じ女の子が頑張ってる姿を見ると私も頑張らなきゃって思います。

　そんな2種類の友達に挟まれた三角関係。この映画のスインとギョンヒの2人は自分たちの秘密のこともあり、ジファンから何も言わずに離れていってしまったのですが、それで、心に残る気持ちも離れることはできるのか。

　それは強い思いほど、難しいことだと思います。私の中にもやはり大切な友達だった人でずっと告げられずにいた想いがあったことがあります。すると、どんな人と付き合っていても、他に好きな人がいても、心のどこかで気持ちを伝えられずにいたその人・・・のことがひっかかっているのです。

　告げてしまえばダメだったらダメで諦められるし、本当に友達としても大事な人なら友達続ければよいのに。でも、それができなかったら・・・と悩むから、いえなかったりするんですよね。

　だけど、結局、片想いなんてのは言わないと終わらせることができないんですよ。きっと。同窓会である男の子に小学校〜中学校にかけて私のことが好きだったと告げられました。その彼はもう結婚してしまっていましたが。同窓会ってそういう話をすること多いですよね。きっとその後どうこうなりたい・・・という気持ちがあるわけではなくて、言ってしまうことですっきりしたいんですよね、おそらく。かなりかっこいい人だったから、そう考えるとちょっと残念な気もするけど。

　えぇと、映画から随分話がそれましたが、結局、２人が最後出逢ったように、永遠の片想いもいずれなんらかの方法で解決を強く求めるのですよ、人の心はきっと。