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[コメント] スーパーの女(1996/日)

監督の暴走にブレーキかける人が誰もいなかったのでは。これが観客の為に作った映画ならナメた話だし、唯我独尊ならセンスが無いこと甚だしい。
ざいあす

徹底したB級テイストはいいにしてもテンポが冗長。店舗内での肉泥棒捕り物やカーチェイスなど、いらんとこに時間かけ過ぎ。悪い意味で監督のワンマンぶりがひとりよがりになっている。

スーパーの内幕を抉ったところはおもしろいのだが、難クセをつけるなら、スーパーこそ大規模小売の効率を重視した資本主義の先端のような業態なのに、人間疎外な労働状況とは逆に、従業員の人情絡めたドラマに持っていったのはいかにも無理がある。

宮本信子と津川雅彦(それと監督含めた3人)のテンションの高さに周りがついて行ってない印象で、浮いている二人を見続けるのが息苦しくて仕方なかった。

(評価:★3)

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