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[コメント] カサブランカ(1942/米)

古き良きアメリカの男らしさ、ヒロイズムに疑問を持っているので素直に楽しめなかった。甘々のラストも肩透かし。
ざいあす

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「君の瞳に乾杯」って何度も言いすぎ。しつこくて萎える。

古き良きアメリカってかんじですかね。最後はハンフリー・ボガート死んじゃうかと思ったら八方丸く収まっちゃう。警察署長はアマアマに寝返って敵役のドイツ将校だけ死んじゃう。ボガートの選択は、男として一番おいしいところを持っていったので苦くも悲しくもない。

酒場のセットでのシーンが多くて舞台劇みたいだが、セリフの面白さはあっても悲恋を盛り上げる情感に欠ける。せっかく異国情緒のカサブランカ設定なのだからロケ多用して欲しかったけど昔のハリウッド映画ってセットが当たり前だったの?

警察署長も甘いのだが、もともとリックは酒場のオーナーで金には困らないという余裕のある立場。悪に闘いを挑む孤高の一匹狼にしては金も味方も十分いてハードさが足りない。

バーグマンと黒人ピアニスト以外はどいつもこいつもタバコ吸いすぎ。男らしいカッコよさの象徴だとしたらホントにバカ。

(評価:★3)

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