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[コメント] 雲のむこう、約束の場所(2004/日)

作家性と若さに溢れたSF。☆3.7点。
死ぬまでシネマ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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映像表現、風景の描く対象、SFと青春を交えた物語など、作品全体の完成度は高い。宇宙エレベーター、自作のハイテク飛行機、眠り姫、進学と別れ・人生の岐路…、それぞれのピースが心憎い。

構内跨線橋は全国にあるしきっと今では本作の聖地になってるものもあるのだろうが、私が本作から想起するのは成田線の小見川駅跨線橋なのである。こういう所も、新海さん憎いなァ〜。

空から臨む津軽海峡先のバベルの塔は、『天空の城ラピュタ』(’86年)と思う人もいるだろうが、ここは矢張り「超時空世紀オーガス」(’83年)だと断言して貰いたい。

分断国家と国境紛争、というのはちょっと作品にそぐわない気もしたし、最終的に良い結果にも導けなかった気もするが、まぁいいでしょう。

(追補)書いた以上、先日小見川駅に見に行ってみましたが、あそこは屋根も無い横断歩道みたいな奴でした。新海監督も言ってんですよ。「どんなにリアルにしたって現実にはならない、記憶の風景を描いてるんです」ってさ。

(評価:★3)

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