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[コメント] 地球交響曲 ガイアシンフォニー 第三番(1997/日)

各地で脈々と自主上映され、人知れず(知る人ぞ知る?)着実にシリーズを重ねてきた『地球交響楽』。順番はチャンポンだったが、この作品を最後に一応全部観通す事が出来た('07年現在)。… そして納得。このシリーズは素晴らしい。☆野道夫に3.9点を捧ぐ。
死ぬまでシネマ

星野道夫の写真はそれ迄の自然写真家の作品を越え、目を見張るものがあった。(あ、星野の写真だ)と思いながら観ていた。しかし彼のひととなりは全く知らなかった。1996年、彼の死のニュースが流れた時「そうかクマが好きだったひとだろうにな、可哀相に。」と思った。心の中には1984年にマッキンリーでこの世を去った植村直己や、宮沢賢治の童話「なめとこ山の熊」のイメージが浮かんだ事を覚えている。しかし、その時はそれ以上は無かった。

この作品を観て星野道夫が素晴らしい人物だった事は解ったが、彼の周辺を知らない観客にとっては少し説明不足な内容だったとも思う。それでも、ひとりの日本人写真家(自然人?)がこれだけの世界の友人たちと交流し、彼らを魅了し、惜しまれている事に、驚きと感動を禁じ得ない。星野道夫の存在は、確かにガイアの内部に流れた一つの命の息吹、一つの波だったのだろう。…

(評価:★4)

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