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[コメント] モテキ(2011/日)

これは原作があるんですね。テレビドラマ化もされたんですか? 映画はオリジナルストーリー? 知るか、詰まらねぇ映画! ★2.8点。
死ぬまでシネマ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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他の人がどうか知らないが、俺は森山未來が好きでない。結構気持ち悪い。だから或る意味この映画の主人公には合っているのかも知れない。

ところがコイツはベッドをヒョイと乗り越えるスタントをしてみせた。ダンスシーンでもそこそこの踊りをしてみせた。ここで俺は一気に醒めた。この映画のピークはタイトルバックの「モテキじゃ〜っ!」というところだった。

実質童貞のヲタクが夢のようなモテ期を迎える映画、と言い乍ら、制作者は観客(ヲタク)に不誠実である。ヤリチンの同い年ロンヒゲのどこがカッコいいか? 吐き気しか催さない。クソが彼女とヤりまくっているという点で悔しさには同意するが、あれはどう見てもただのクソだろ。クソですらクソに見えない負け犬振りを森山が表現したようには見えない。詰まり、この監督もクソだ。

記事を立派に書き上げて"成長"か。負けだろ、それは。負けて勝つ、と言うならまだしも。

ヲタクを実物大に描いているように見せているが主演の森山含め、その設定こそが完全にフェイク。「フジモト」が如何にヲタクかという核心は実は全然描かれていない。詰まり、主人公は観客に感情移入させようとした「容れ物」に過ぎない。いいか、本当のヲタクは他の人が見たらドン引きするんだよ!

IT関連企業、イベント会社、ミニカーだけどデザイン関連…くへぇっ! ウソに塗れた世界。この映画に限った事でなく、ラブストーリーなんだから所詮は嘘だとは思う。しかしこと童貞ヲタクの恋愛である以上、ウソの世界と現実(「リアル」ではなく)という問題に切り込まないでどうする。いいか、俺の言いたい事は一つ、「この映画には本当の希望(勇気でもいい)がない!」 …まぁこの粗チン監督にそんな気は全くないだろうが。

4人の女優はこの映画をどう「楽しんだ」のだろうか。長澤まさみの魅力は爆発していたが、結局は悲惨な役だ。「あなたじゃ成長出来ない」=「こんなキモいヲタクが彼氏じゃ厭」と言っていたのに結局捕まってしまいハッピーエンド。まぁ長澤はいいとして、麻生久美子は何だ? 演技は悪くないが余りにベタな役で、仮に麻生本人が演技の見せ所だと心得ていたとしても悲惨すぎる。

仲里依紗真木よう子の扱いに怒り心頭だったのは決して俺一人ではないだろう。(この欲求不満で今度は電車男の『指輪をはめたい』を観に行かせる気か?) 兎に角この映画、後半に至ってからどんどん落ちてゆく映画であった。エンドロールが面白いとかいう話もあったのでドンデン返し含め期待して奈落に落ちた。

折角リリー=フランキーが「ついにここまで来たか」という演技を見せたのに、後半それさえイラツキの原因になってしまった。(全ての黒幕がコイツというプロットはあったのかな? ずっとそう思って観てたのだが…)

(評価:★3)

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