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[コメント] 北の岬(1976/日)

地の群れ』を創った熊井監督らしいといえばそうだが、「舞姫」か「ベニスに死す」のような「作家の憂鬱」的な作品で、小品にならざるを得ない。
死ぬまでシネマ

修道女という外国人の世界との向き合い方を見て、世界と日本人の問題を考える。或いは世界と個人の問題をか。

一方信仰の問題を深めるのなら、(篠田正浩版はまだ観ていないが)この監督には『海と毒薬』だけでなく遠藤周作の「沈黙」こそが合っていたのではないだろうか。

(評価:★3)

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