主人公を理想を捨てないが現実からも遊離していない敏腕秘書に描いて映画が成立しているのは巧いと思う。しかしやっぱり「これでやっていけるのかな？」と観客の不安を拭いきれない事で監督の意図は達成されないのじゃなかろうか…。

パチーノ、いいね。一匹狼のパチーノが一番格好良くて好きだけど、ボス=パチーノもいいね。演説では「観客を扇情していくパチーノ」というよりも、「喋っていく内にどんどん脱線していってまたやっちゃった、というパチーノ」に痺れたよ、俺は。