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[コメント] さよなら、クロ(2003/日)

時間の流れを、当時公開されていた映画を背景に使った工夫が面白かった。これぞ映画の醍醐味だろう。そして、そこに写された当時の映画の看板が懐かしい。『卒業』、『俺たちに明日はない』など、映画そのものより、時代背景の描写が面白かった。
chokobo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







♪あのときき〜みは〜、若かった〜♪

というメロディーが十年勉強をする高校生のラジオから聞こえてくる。 こういう小さなシーンに、映画を長くみてきたものとして、楽しさを感じます。

原作が、長い長い学校の物語をかたっているため、これを映画にしようとすると、人物と背景の変化が難しい。

松岡監督は見事にそのあたりを表現していました。

ただし、『バタアシ金魚』や『きらきらひかる』の思いが強いファンとしては、その後職業監督に陥った松岡監督をあまり評価できません。

本作も、大変丁寧に作られていましたが、所詮映画会社から頼まれた”頼まれ仕事”の感じがいたします。

もっと自ら発する作品を出してほしいと思います。

(評価:★2)

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