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[コメント] つぐない(2007/英)

さすがに「贖罪」というタイトルでは映画として成立しにくいだろうね。
chokobo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







導入部分の貴族的な社会の表現がとてもまったりしていていいですね。

なかなか表面に出にくい貴族の間の醜いぶつかり合いが静かに表現されています。

そして、当事者(姉)と妹の目線から時間軸が行き来するあたりや、最後の方でも現実と異なるフィクションの部分とが上手に折り重なって、このドラマが実話に基づくフィクションであることがわかるんですね。すごい構成です。

ロビーが戦場に赴いてからの苦悩のシーンがとても見事に作られているだけに、妹が誤った証言をして、ロビーや姉をどん底に陥れてしまったことが、重く示されます。

この構成はなかなか映画になりにくいと思いますが、この作者は見事に映画の世界にこの微妙なドラマを表現できました。

2009/8/16

(評価:★4)

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