[コメント] 20世紀少年 第1章(2008/日)
前評判に割りに、リズムが悪い映画でした。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この原作を映画化しようとする気概は認めます。
しかし、いかにも原作に惑わされて、映画としての本質を見失ってしまっているような気がしました。
原作では何を言おうとしているのか?
それは時代を超えて失った隠された疎外を取り戻そうとすること。
疎外というと「資本論」的な表現になってしまいますが、むしろ「甘えの構造」に近い妬みとか嫉妬とか、そういう他者に対する自分への疎外ですね。(難しいなー)
そういう疎外感をこの作品で暴露しようとしたんだと思うんです。
幼い頃、決して豊かになりきれなかったあの時代。あの時代にも格差があったと思うんですね。そんな中に存在する他社との違いこそが、このドラマの中心でなければならないと思います。
しかし、映画は(少なくとも第1章では)このあたりの空気を認めることができなかった。
技術的に映画の世界を知らない監督ではないと思われるだけに。相当製作サイドとの軋轢があったものと思われます。
映画としては間違いなくB級ですね。
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