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[コメント] カティンの森(2007/ポーランド)

老いてなお盛ん。アンジェイ・ワイダ監督に脱帽ですね。
chokobo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







よきにつけ悪しきにつけ、この映画はまずアンジェイ・ワイダのリベンジです。

自分の親もカティンで命を奪われた。

その瞬間がラストの悲惨で残虐なシーンに込められています。

そしてポーランド映画としての真髄を見せつける。

アンジェイ・ワイダ監督を通してしか、ポーランド映画を知る機会はこれまでありませんでしたか、連続して見た『アンナと過ごした四日間』にも示される、我慢強さと奥手の感覚がこの国の歴史を表現していますね。

この映画でも抑揚の効いた演出と反比例するかのような過激な惨殺シーンは、この国の人々が抱える『悪霊』とも言うべき亡霊を想像させます。

老いてなお盛ん!

アンジェイ・ワイダ監督に脱帽です。

2010/09/03 自宅

(評価:★4)

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