ピーター・フォンダの大根役者ぶりは相変わらずでしたが、『イージー・ライダー』からの系譜があるから説得力がありますね。

　どんな形式であれ自身のオリジナリティというか信念を失わない、という殺された主人公の娘ジェニーのことを思えば、どんな企画であれ挑戦しつづけるソダーバーグの姿勢と知性にも魅力を感じることができる。

　最後、殺さずに海辺を離れる主人公は娘のために生きるのでしょうか？

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再度鑑賞。

今回はテレンス・スタンプに注目してみました。

彼のこれまでの作品群でいうと、主役級の作品や代表作に恵まれていない俳優ですね。

どちらかというと悪役が多いかもしれません。

対峙する大富豪ピーター・フォンダが、かつてロード・ムービーで時代を築いた人とは思えない印象で、最後にみじめな思いをするのとは裏腹に、テレンス・スタンプは自らの意思で娘を殺した男を成敗しようとします。

ながく映画を見ていると、こういう運命の逆転のような展開にゾクゾクするものがありますね。

とにかくテレンス・スタンプがかっこよかったです。

2010/07/10　自宅