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[コメント] 地上に降りた女神(1947/米)

「女神の中の女神さま。それはリタ・ヘイワースの事だったんだね。ポロンちゃん」(05・5・19)
山本美容室

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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 これかなりの傑作だね。だけど『ハリウッド・ミュージカル映画のすべて』スタンリー・グリーン[著]村林典子[訳]岡部迪子[監修](音楽之友社刊)に出てないの。「ミュージカル映画のすべて」は誇大広告やね。JAROに訴えてやる!なんつって。

 IDMbで調べました。役名のテルプシコラはテルプシコリに聞えるけど、字幕の通りテルプシコラで統一しとくね。

 始めのミュージカルの歌がいいね。曲名がワカランのだけど面白い曲でね。8人ぐらいのコーラスガールが「私達は芸術と美を司る女神なの。誰も存在知らないから自分たちで自己紹介してるの」アホみたいに歌ってるんやね。だいたい歌詞がアホやね。

 「テルプシコラ。あなたからも言ってやって」「わたしはテルプシコラ。2000年で300人の男にキスしたの」「名前言うわね」ここから「おまえはダニー・ケイか!」ツッコミたくなるぐらいの早口で、キスした男の名前を並べ始めるの。面白かったなぁ。

 ミュージカルの演出をしてるのが、ダニーラリー・パークスなの。この人『ジョルスン物語』で有名らしいけど『ジョルスン物語』未見やから初めて見た俳優になるなぁ。

 本物の「テルプシコラ」リタ・ヘイワースが天界から地上(ニューヨーク)に降りてくるの。「メッセンジャー7013」エドワード・エヴァレット・ホートン連れてね。「劇場なんて紀元前以来だわ」

 舞台稽古の途中でステージに上がって主役を交代させてしまうんやね。女神いう設定やから朝飯前なんだね。ダニーはリタ・ヘイワースに夢中になってしまうんやね。ダニーの演出していた“SWINGING THE MUSES”を真面目な舞台劇に変更させようとするんだね。

 この“SWINGING THE MUSES”「女神とおふざけ」劇中劇なんだけど面白いの。テルプシコラが、男好きの女神いう設定になっとるんだなぁ。二人の男と結婚しようとする女の歌“ILLEGAL MARRIAGE”が愉快だったね。題名は適当に付けたから違ってるかも分からんけど。

 それに“LET'S STAY YOUNG FOREVER”なんかしっとりしたバラードで良かったね。ジャズのスタンダードナンバーになってるかも分からんなぁ。

 後半が切ないんやね。人間はいつか必ず死んでしまうからね。「人間の死」を扱ったこの映画って結構深いと思うよ。

(評価:★4)

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