[コメント] 地上に降りた女神(1947/米)
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これかなりの傑作だね。だけど『ハリウッド・ミュージカル映画のすべて』スタンリー・グリーン[著]村林典子[訳]岡部迪子[監修](音楽之友社刊)に出てないの。「ミュージカル映画のすべて」は誇大広告やね。JAROに訴えてやる!なんつって。
IDMbで調べました。役名のテルプシコラはテルプシコリに聞えるけど、字幕の通りテルプシコラで統一しとくね。
始めのミュージカルの歌がいいね。曲名がワカランのだけど面白い曲でね。8人ぐらいのコーラスガールが「私達は芸術と美を司る女神なの。誰も存在知らないから自分たちで自己紹介してるの」アホみたいに歌ってるんやね。だいたい歌詞がアホやね。
「テルプシコラ。あなたからも言ってやって」「わたしはテルプシコラ。2000年で300人の男にキスしたの」「名前言うわね」ここから「おまえはダニー・ケイか!」ツッコミたくなるぐらいの早口で、キスした男の名前を並べ始めるの。面白かったなぁ。
ミュージカルの演出をしてるのが、ダニーラリー・パークスなの。この人『ジョルスン物語』で有名らしいけど『ジョルスン物語』未見やから初めて見た俳優になるなぁ。
本物の「テルプシコラ」リタ・ヘイワースが天界から地上(ニューヨーク)に降りてくるの。「メッセンジャー7013」エドワード・エヴァレット・ホートン連れてね。「劇場なんて紀元前以来だわ」
舞台稽古の途中でステージに上がって主役を交代させてしまうんやね。女神いう設定やから朝飯前なんだね。ダニーはリタ・ヘイワースに夢中になってしまうんやね。ダニーの演出していた“SWINGING THE MUSES”を真面目な舞台劇に変更させようとするんだね。
この“SWINGING THE MUSES”「女神とおふざけ」劇中劇なんだけど面白いの。テルプシコラが、男好きの女神いう設定になっとるんだなぁ。二人の男と結婚しようとする女の歌“ILLEGAL MARRIAGE”が愉快だったね。題名は適当に付けたから違ってるかも分からんけど。
それに“LET'S STAY YOUNG FOREVER”なんかしっとりしたバラードで良かったね。ジャズのスタンダードナンバーになってるかも分からんなぁ。
後半が切ないんやね。人間はいつか必ず死んでしまうからね。「人間の死」を扱ったこの映画って結構深いと思うよ。
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