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[コメント] 乱れからくり(1979/日)

原作は泡坂妻夫の出世作。カラクリ人形・万華鏡・樹林の迷路など魅力的な小道具(=カラクリ)がテンコ盛り。優作がいいのは勿論、児玉進の戯画的演出、大野雄二のまんまルパンな音楽も壷に嵌った。
町田

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ミステリとしての意外性は皆無。前半10分で「こりゃ顔のない死体だな」とあっさり割れてしまう。冒険小説として見るにも迫力不足。横溝の『八墓村』へのオマージュに溢れていて好感は持てたが。やはり本作の魅力は小道具の使い方に尽きる。優作と篠が逃げ込む旅館のししおどしショットも実に気が効いている。TVでもいいからシリーズ化されていて欲しかった。

あとスプリット・ブルーさんの仰る画面が暗いというのはTVかビデオソフトの問題だと思いますよ。画調、基本的にハイキーでしたよ。

(評価:★4)

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