[コメント] 倫落の女の日記(1929/独)
麗しきルルとは対蹠的な、容貌魁偉の役者達が繰り広げる、前半の視線劇には、ゾクゾクするよな時代の空気が漲っていたが、全般を見渡せば何てことはない、ハウス名作劇場そこのけの、どっちらけ教条主義映画であり、感化院以降の展開は、あんまり判り易すぎて、スリルもヘッタクレも無い。
ようするにこれは、社会民主主義(社会福祉・女性の社会参加)と新即物主義(即物的人間描写とマジック・リアリズム)の、不幸な結婚である。
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