[コメント] 故郷の香り(2003/中国)
自分を見て生きる者と他人に目を向けて生きる者の差、を感じました。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
鏡を捨てて、夫と子供を見つめていく決心をしたヌアン。
不器用だけど常に他者(あらゆる生命)を見守り続けるヤーバ。
自分以外の何かのために生きることのなんと力強いことか。
都会に出た青年ジンハーは最後まで己を映し出す鏡を捨てきれずにいる(ヌアンを捨てきれない事を彼女自身からも指摘される始末)。捨てることが出来る者と捨てきれない者の話、ともとれる。(靴を拾うが手紙は捨てるヤーバ。「もっと相応しい男はいなかったのか?」と問うジンハーの無知。収まるところに収まっただけの話です。)
生きることは、捨てることだと見ました。
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