コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 告白(1970/伊=仏)

法廷の傍聴席から巻き起こる爆笑が、茶番劇であることをあぶり出す。
AONI

決して社会主義自体を糾弾してるのではない。米ソの2大国に翻弄される小国の悲劇を謳った作品だと思う。

チェコにも吹き荒れたスターリン主義。法廷に巻き起こる大爆笑が、ドラマのNGシーンの如く裁判自体が茶番劇であることを際立たせていて良かった。この国ほど悲惨ではないが、米国や近隣諸国の威嚇行動に右往左往している日本も他人事ではない。

“自己批判の精神は共産主義者の美徳だ” この考え方が幾つの悲劇を生んだことか。「歩け!」「止まるな!」「壁を向け!」「告白しろ!」 延々と続く尋問は本当に観ていて辛い。 見応えはあるが、何度も観たくないドラマ。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。