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[コメント] 座頭市兇状旅(1963/日)

意外な程手強い刺客北城寿太郎との一騎討ち!!を邪魔する弱虫二代目&その恋人&彼女の義父&ワル親分安部徹他大勢の雑魚。市も物語も少し壊れ気味の不思議な一篇。
AONI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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一度目の決闘では座頭市にケガを負わせ、最後の死闘では仕込みの剣まで折り寸前の所まで市を追い込む凄腕の浪人・棚倉蛾十郎。こんなに苦戦する座頭市を初めて見た。蛾十郎に扮した北城寿太郎はかなりの儲け役。

しかし、この強敵のキャラクターは最悪だ。死ぬ直前に、「お前を罠にかけようとしたのは、お前が(素適な女性だと)理想を抱き続けてきたおたね(万里昌代)だ。」なんて言い残して市を苦しませる。しかし、おたねは座頭市を殺そうとする蛾十郎を止めようとして斬られている。では、死ぬ直前の蛾十郎の負け惜しみなのか!?最後に嫌らしい人間心理を見せて、観客に疑問を残す後味の悪い話。

二代目の弱虫若親分を演じるのは大映が誇るヘタレ美男子成田純一郎。この人の青臭い演技はいつ見ても素晴らしい。しかし、市と浪人の一騎討ちの邪魔に入る成田&高田カップル他(市に斬られる為に集められた)雑魚どもが目障りなこと!!

ラスト踊りながら去っていく座頭市。明るく振舞って悲しみを見せないようにするという演出なのか?ちょっと意味不明。せっかく国定忠治(名和宏)も登場するのなら、最後は市と一緒に暴れてほしかった。

(評価:★3)

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