なかなか聞けないスウェーデン語の世界で、ドラゴン・タトゥーの女を観られたことはよかったと思うけれども、途中から突然いそぎすぎた感じする。いろんなことが急にわかって、観ているほうはすっかりおいていかれちゃった気がする。原作を読んでいるからわかるけど、未読の人には？？？という感じかもしれない。それが残念。

私の印象ではこちらのミカエルのがイメージに近い。普通のオジサン(笑)　だから、こちらのミカエルには小道具は必要ない。大してハンサムではないし、ぷくぷくしているし。ただ、もうちょっと色男感を出してくれたらもっとよかったかも。あまりにも普通のオジサンすぎる。そんなもんで、リスベットが見せるかわいらしい、人間らしい表情にも説得力ないっていうか。「恋なんかしない」と、自分に言い聞かせるように母親に言うリスベットの表情はよく表現できていたと思うけど、ミカエルとのラストシーンではもうちょっと人間くささを出してほしかったなぁ。