[コメント] 狼男(1941/米)
巨体を持て余すようなロン・チャニーJr.の物腰に、突然の苦悩に見舞われた男の切なさが漂い、なかなかに味わい深い悲恋話。過不足のない音楽や丁寧なカメラワークに、大衆娯楽の先端を担ったB級ハリウッド映画の矜持と職人芸に裏打ちされた底力を感じる。
唐突な天体望遠鏡の登場にはいささか唖然としたが、これも技術や文明の象徴か。さらに不吉の予兆である五線星は、ナチスによるユダヤ人弾圧を彷彿とさせて痛々しい。
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