コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] テクノブラザーズ(2022/日)

地方から東京を目指す者の話しだ。マネージャー(柳明日菜)とテクノブラザーズにとって東京で成功する以前に、そこにたどり着けるかどうかが試練なのだ。いささか古色感漂うテクノサウンド響かせて、どうどう巡りのドサまわり。東京万能主義への皮肉が滲む。
ぽんしゅう

音楽映画でありコメディだと銘うたれている。音楽担当の渡辺雄司オリジナルになるテクノサウンドの楽曲群は、どれも軽快で1980〜90年代のテクノブームを知る身にはタイプスリップしたようで懐かしく心地よい。

一方、マネージャとブラザースのキャラクター付けが上手く理解できなかった。力量は買っているようだブラザースを人間扱いしない非道なマネージャーと、文字通り機械のように感情の希薄なブラザース三人。この関係の極端さが喜劇のネタだとしたら、両者の性格や言動にスキがなさ過ぎて笑いが生まれる余地を感じませんでした。

地方から東京を足掛かりに世界を目指すマネージャーと、才能はあっても媚も商才もないブラザーズの面々とは、そのまま渡辺紘文監督の脳内葛藤の暗喩でしょうか?

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。