[コメント] 貸間あり(1959/日)
何とも下世話で騒々しい映画だ。何でも屋(フランキー堺)の無節操な良心(=生きる活力)が、下界に渦巻く食欲、情欲、金品欲、出世欲を純化して、通天閣を一望する夕陽ヶ丘の奇怪なボロ屋敷に吸い寄せる。丸裸にされた欲望は滑稽だ。これはそういう喜劇だ。
奇しくも先ほど、本作で図々しい浪人生を怪演した小沢昭一さんの訃報を知りました。心よりご冥福を、お祈り申し上げます。(2012年12月10日記)
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