『鬼』『道成寺』と合わせて不条理3部作と言われているらしいですが、この3作こそが私の思い描く"川本喜八郎らしい"作品です。が、この作品は私の中では他2作に比べると、若干破壊力がなかった気がしました。綺麗にまとまりすぎているというか、完成しきっている感じで面白みに欠けるんです。恐らくこの作品の見所である炎なんかも美しすぎて面白くない。

そして人形から心情が伝わってこなかったのが一番痛かった。テーマが私の好みじゃなかっただけなのかも知れませんが。

ナレーションと音楽はこの上なく素晴らしかったです。武満徹さんはやっぱセンスいいと思う。

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09.02.05記（09.02.02DVD鑑賞）