コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 赤ちゃん教育(1938/米)

正常な中に自然発生した異常ならば笑えるけれども、異常な中に不自然に発生した異常を笑えるかと言えば、それは否です。
づん

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







笑いには品のあるものとないものがあると思うのですが、この作品が扱う笑いには品が感じられませんでした。品がどうのという前に、そのドタバタっぷりを純粋に楽しめばいいのかも知れませんが、まずスーザンが「人」として機能していないでしょ。尋常な人間じゃないでしょ。人の話は聞かない、周りが見えてない、自分勝手、傍若無人、思いやりもない・・・数え上げればキリがないほどマイナス要素を持ったマイナスクイーンなんですよ。それだけで見ていて相当イラっとくる訳です。

そして極めつけ。婚約者がいると分かっている男性に手を出すという暴挙にまで出る。序盤で婚約者が淡白である描写がありましたけど、それで許されるものじゃない。少なくとも二人の人間の人生を狂わせたんですよ、この女は。それでハッピーエンド持って来られても、こっちはもう呆然とするしかありません。正常な中に自然発生した異常ならば笑えるけれども、異常な中に不自然に発生した異常を笑えるかと言えば、それは否です。

----------

09.01.28記(09.01.24DVD鑑賞)

(評価:★2)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。