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[コメント] すべてが狂ってる(1960/日)

狂ってるっていうより、普通じゃないんですが。そもそも鈴木清順という人が普通じゃないんですよね?どうなんですか?誰か教えて下さい!
づん

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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狂ってるっていうか、悲しくなるくらい常人が出てこない。ありえない程の倒錯したマザコンっぷりを露呈する主人公に始まり、唯一の真人間かと思われた南原さん(だっけ?)の不倫まで、確かに全てが狂ってる。っていうか、普通じゃない。南原さんなんて誠実そのものでものすごく常識人に見えたのに、なんだよ奥さんいるのかよ!ってビックリ。でも当時はそんなの驚くような事ではなかったのかなってちょっと軽く混乱してしまいました。まぁ私にとっては描かれている全てが混乱をきたすような逸脱っぷりだったんですけど。

そもそもこの監督の描く時代風景はいつも風俗が乱れているように映るんですが、これも当時の世相なのかな。てか現代も同じくらい乱れているのかな。なんだか靄をかけたくなるような時代の風景を、こんなにおおっぴらに描くこの監督がそもそも突飛な人なんだろうなとか、分からないなりに思ってしまいます。

しかし、妊娠してしまった友達に対する「あなたらしくないミステイク」って台詞が妙にウケました。当時は普通だったのか?こんな会話…(この監督の作品を観ると、これが本当に普通だったの?っていう疑問をよく抱く私)

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08.06.04 記

(評価:★3)

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