[コメント] 失われた地平線(1937/米)
いえいえ。現実にあろうとなかろうと「理想を目指して行動する」という行為自体が重要なんじゃないでしょうかね。
キャプラ作品にしてはずいぶん肩に力が入りすぎた感があるが、これはぶんどった予算に固まったせいではなく、当時の暗い時代背景を考えれば容易に理解できる。長引く不況。ヨーロッパは動乱状態。そりゃ、理想郷だって描きたくなるわな。逆にコメディやミュージカルが多い時代の中で、あえてこれを作ろうとするところが、いかにもキャプラらしいヒューマニズムだともいえるかもしれない。
とはいえ、やっぱり作品の仕上がりと時代背景は別モノ。全般にちぐはぐさも感じられるが、実はワタシ自身が多感な頃に初見して、目的を達成するラストシーンにいたく感動した記憶があるので「4」にした。
それから30年近くの年月がたって再見すると、やっぱ青臭くて喰えないわなぁ…。 加えて、そう思ってしまうようになった自分に嫌気がさしたりして…。
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