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[コメント] ブレイキング・ニュース(2004/香港=中国)

本作は「体脂肪:0」を目指している。
sawa:38

冒頭の3分間に及ぶワンカット・ワンシーンの銃撃戦を体験する。その後DVDやらネットで何度も繰り返し観た。アクション映画で何度も観たくなる作品というのに初めて出会った気がする。

人物の設定やら背景なんていう常識を削ぎ落とす脚本。通常ならば鑑賞者の不満の焦点になるだろうポイントをあえて削除してアクションに照準を絞っている。

と、思いきや、緊迫した中で訪れるランチタイムでの双方の「日常的」な姿をも描く。犯人が調理をしたり、警官が屁をしたり・・・アクションの狭間に描かれるわずかな「個」が実に巧い。

短尺だが主要な人物たちの個性は充分に伝わっていた。魅力的ですらあった。『ザ・ミッション 非情の掟』は81分だった。それでもあの強烈な男たちを描ききった。本作はそれよりも10分も長い。それでも短尺には変わらないが、この10分間が冒頭の7分間に使用された為なのだとしたらその実験は大成功だっただろう。

惜しむらくは、光浦靖子似のケリー・チャンが美人という事がややひっかかったぐらいである。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ユウジ[*]

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