[コメント] 新網走番外地(1968/日)
まぁそれでも、石井監督のデタラメな暴走映画に較べれば、ソコはさすがの正統派である。石井監督の西部劇調シリーズを正統派の任侠映画にしてしまった。
ファンとしては西部劇から一歩退いた普通のアクション映画の『網走番外地』が見たかったのだが、マキノ雅弘監督はさらに「先祖帰り」してしまったらしく一気に任侠映画まで振り子の針を戻してしまった。これはプロデューサーの俊藤浩滋の意図なのだろうか。
しかしその是非はともかく、任侠映画としては『昭和残侠伝』のパクリだろうが何だろうが、やはりマキノ雅弘は安定している。石井監督の手によってどこか遠くへ行っちまいそうだった東映のエース高倉健を見事に軌道修正させた(救った)。
厳密には本作は『網走番外地』とは別物である。しかしそれでも前作までのデタラメ映画に幻滅して故にこの『新網走番外地』シリーズは期待できるのである。
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