豪華俳優たちで贈る青春群像。途中やや間延びするところもあるし、登場人物が多いため、纏まるのかと不安になったが、ヘレナ・ボナム・カーターを軸に据えたために、最後まで見ると、一本の糸が真ん中に通った、きれいな秀作に仕上がった。ヘレナ・ボナム・カーターとロマーヌ・ボーランジェの対決が見もの。 表情とは裏腹な、内面のセリフ描写が、人間心理を見事に表現していて面白かった。