[コメント] 機動戦士ガンダム II 哀・戦士編(1981/日)
富野由悠季、”哀しき”死に方へのこだわり
戦争を描くと言うことは、死を描くことである。この死にはすべからく意味がある。”皆殺しの富野”が登場人物を殺すのは、死なす事が目的ではなく、いかに死なすかであり、その死にも意味を持たせている。
安易に登場人物を殺し、”お涙頂戴”的な展開を示すアニメもあるが、ことガンダムにおいては登場人物の死が”悲しさ”を誘わない。”哀しさ”を誘うのである。
戦争のもたらす結果=死=”哀”がテーマの第二幕は、設定や描写だけでなく、心情のリアリティも兼ね備えている傑作である。
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