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[コメント] ウィロー(1988/米)

ファンタジー作品は大好きで理屈抜きで楽しんでしまうタイプな筈なのに、これはハマりきれない…ハワードとルーカスと聞いて期待していたのだが…多分
ミュージカラー★梨音令嬢

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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世界観の作り方と話の書き込みが甘かったのがハマりきれなかった理由か?キャラはしっかり出来上がってるみたいなのだが、少しも立っていない。むしろ死んでいる。何というか感情がない感じ。心のないキャラクターが動いていてもそこには何の喜びも感激もない。その上、途中から誰が主役だかまったく判らなくなってしまった。

話としては、正にファンタジーな内容。しかし、何しろ盛り上がりがない。途中の誰が主役だか判らなくなってしまったのも盛り上がりがない事に一役かっている気がする。主役がしっかりいないという事はそれだけで話が破綻するし、世界が壊れる。ウィローという題名の割には主役のウィローの影は薄いし、最終的に成長したようにも思えない。そして、あの子供の力は如何に…?子供が最後に決めてくれると思っていたのに、結局何で皆がしゃかりきになって守っていたか全く判らない(子供はすっごい可愛かったけど)。目標を失ったみたいで拍子抜けしてしまった。何もかも中途半端。

ファンタジーに浸り切るには、それなりの土台の上に世界が成り立っていないとダメだと思う。これは、「ファンタジー」ではなくて「ファンタジーっぽい映像を並べ立てた」映画だ。それじゃあ、さすがにファンタジーに甘い私でも騙される事ができない。『スターウォーズ』のキャラはあんなに生きているのに…ルーカスとハワードの相性が悪かったのだろうか…?それとも原作のルーカスは所詮話が作れなかったのだろうか…?この面子で何故こうなってしまったかは謎だ。

この映画で1番面白かったのは、DVDの映像特典の、ブラウニースをやった役者達が、あの大きさのままインタビューを受けているところ。これはとてもいい世界観だ。

(評価:★2)

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