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[コメント] 記憶の棘(2004/米)

スタイリッシュな心理スリラーで、リチャード・フライシャーの『見えない恐怖』や『10番街の殺人』あたりの雰囲気を狙ったのかもしれないけれど、出来映えとしては遠く及ばない。
ぐるぐる

それなりのキャリアのキャストとスタッフが揃っていながら、この不細工さはどうしたことか。期待通りだったのは、ある意味ローレン・バコールだけ。アン・ヘッシュ も悪くなかったか。

しかし、脚本はディテールが甘く、演出は間延びして、音楽もなんだかチグハグ。登場人物の心理の変化の推移がキチンと描かれていず、いかにも唐突な印象が強い。個人的には、子役も鈍い印象でミスキャストにしか見えなかったし、ニコール・キッドマンの芝居も気負いだけが空回りしているように見えてしまった。

(評価:★2)

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