[コメント] 子連れ狼 三途の川の乳母車(1972/日)
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大好評のうちに、矢継ぎ早に作られたシリーズ第2作。
一作目との大きな違いといえば、一気に殺陣が派手になったことだろう。この時代邦画にはワイヤーアクションは導入されていないが、それに近いアクションがあり、ほとんど曲芸のように敵がポンポンジャンプしながら戦うというアクロバティックな動きが特徴で、普通の殺陣という点から観るなら、もっとも斬新な作品だろう。動きもそうだが、一々その対決に笑える要素もふんだんに取り入れていた。元々『座頭市』作ってたスタッフが多数この中に入っていたし、その『座頭市』も回を追って派手になっていったもので、その延長線上で作られたと考えるなら納得いく。
一作目同様ジェットコースタームービー的に戦いの連続だが、慣れが出たか、更にアクロバティックに、更に面白おかしく作られている。最後の一対三の戦いは映画史上屈指の殺陣だろう。まさしくこれ「機動戦士ガンダム」のジェットストリームアタックで、あれここから取ったんだろ?というツッコミ入るくらいに素晴らしい出来になってる。
スタッフも慣れてきたようで、アクションに入るタメの構図が一々ちゃんと決まってるので、その意味でも見所たっぷりほとんど全編アクションだらけなので、なにも言わずすっきりしたいという人にはとにかくおすすめできる作品だ。
また本作ではくノ一の存在がクローズアップされていて、その意味でも見所が多い。特に本作は雰囲気が殺伐としているので、そんな見所があるだけで随分華があるように思えるところが良い。
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