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[コメント] スーパーの女(1996/日)

英語にするとスーパー・ウーマンになるのかな?
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 他の国と較べ、日本は特に西部劇の中でも『シェーン』(1953)が好きだと言われるが、多分伊丹監督もこの作品が大変好きなんだろう。事実前に『タンポポ』(1985)を監督した時、演出としてウェスタンを持ち込んでいたが、本作はストーリー展開を含め、本当に『シェーン』によく似てる。それを物語の核として用いつつ、様々なウンチクと凝りに凝りまくったカメラ・ワークを加えて作られた作品。

 伊丹監督の『〜の女』のシリーズは毎回ウンチクが詰まっているけど、これ以外は一般の観点からは外れたものばかりで、日本の裏社会を垣間見させられたものだが、これは大変庶民的で、「なんとなくありそう」なものを題材に取っているので、あんまり学んだという気分にさせてくれなかったのは残念なところ。

 単純化された物語を楽しく観られればそれで良いって人には結構お薦めだし、カメラ・ワークの勉強にもなる。

(評価:★3)

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