コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] アダムス・ファミリー(1991/米)

ゴメスとモーティシアを見て、「うわっ。フランケンシュタインとヴァンパイラだ!」と最初は思った。それにしても上手くまとめたものだ。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ブラックな笑いと悪趣味ぶりを見せつつ、意外に善良というアダムス一家を描く第一作(ラウル=ジュリアが早逝しなければもっと長いシリーズになっただろうが)。ちょっと悪趣味ぶりが突出してるかな?と思ったものだが、意外に日本でも人気者になった。

 本作の特徴はとにかくキャラが濃いと言うこと。特にゴメスとモーティシア役のジュリアとアンジェリカ=ヒューストンはベスト・パートナーで、元々ジュリアはボリス=カーロフ以来のフランケンシュタインの怪物役だと勝手に思っていたのだが、こういう役もよく似合っているし、ヴァンパイラを思わせるヒューストンとの組み合わせははまり役。娘のウェンズデー役のクリスティーナ=リッチは本作で一気にスターへ登った感じもあり、よくここまではまり役を見つけたもんだと感心できる。

 それと、本作は一見キャラの魅力に全てを負っているように見えつつ、結構細かいところもしっかりしてる。縦横に動き回るカメラ・ワークと言い、ツボを抑えたCGの使い方と言い、そう言う点での見所も実は多い。それらの演出はキャラを立てるために限定してしっかりなされていたと言うのが本作の最大の魅力ではないかと思う。

 古典ホラー好きな人には絶対にお薦めだが、ファミリー向けの要素も多分に持つので、ちょっとブラックな作品として万人にお勧め出来る。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。