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[コメント] 日曜日には鼠を殺せ(1964/米)

キャラの巧さは折り紙付き。ただストーリーの起伏が少ないのが難点。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 キャラの使い方はかなり上手く、少なくとも三人のキャラを緊張感ある役割に仕上げていて、特に最も目立たないながら、強烈な個性を残したシャリフの使い方については名人芸レベルと言える。苦悩を隠しつつ、それでも人には笑顔を見せるという陰のある演技を演じていた。勿論主役のペックも、無表情で何を考えているのかが分からないという難点はあるものの、それを魅力に出来るレベルの巧さがあるし、何でも起用にこなすクインは言うまでも無し。

 だからキャラクタを見るには良い作品なのだが、ただ物語が重厚に過ぎて、非常に話がもっさりし過ぎてるのが本作の難点。最後の銃撃もとってつけた感じがしてしまい、演出レベルではちょっと寂しい。正直途中で眠気を覚えてしまった。コミカル的な演出も皆無のため、ちょいと真面目すぎる感じかな?

 演出上の問題として、手紙を届けるかどうか。という点にだけ話の重点を取りすぎてしまったのが問題なんじゃないかな。延々とそればかり続くため、話が全然進んで見えないし。言うなればとても地味な作品。

(評価:★3)

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