コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ミッション:インポッシブル(1996/米)

いくら演技派を目指しても、結局クルーズはアクション俳優が一番似合います。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 往年の人気テレビシリーズ『スパイ大作戦』を元にクルーズが初の製作も兼ねて作り上げたヒット作。

 芸域が狭いながら、それでもなんとか自分が演技派であることを印象づけようと頑張っているクルーズ。だけど、彼が認められるのは結局こういったアクション作であることを如実に示した作品で、実際観ている側としても、こういった格好良い役をやってくれるのが一番安定していると思う。本当にクルーズの魅力を見せることに特化した作品とも言え、細かい設定のアラや他のキャラのないがしろなどは全て力業でねじ伏せてしまった感じ。その力業がプラスの方向に上手くはまった作品とも言えるだろう。実際スパイにしては派手すぎるってのは根本的な問題なのだが、観ている間はその辺が全然気にならない。ここがデ・パルマの実力だろう。

 特に単なるアクションとは異なり、緊張感の演出など、やはりスパイ映画の醍醐味も多く、元の設定をかなり上手く使っている。

 ただ、観ている間は浸り込めるけど、後で考えてみると、色々と細かい問題が出てくるので、時間が経てば立つほど評価が下がってしまうのが難点ではある。

 一応かつての同じ“ブラット・パック”出身のエステヴェスが前半のチームの一員として登場しているが(クレジット無し。友情出演だったのだろう)、あっという間に殺されてしまうと言う可哀想な役付けだった。

 ちなみに劇中クルーズをつり下げる装置はフライング・ハーネスと言い、ハリウッドでは普通に売られているもの。ただし、この腰に二つだけというのは宙返り用で使われるもの。あれでバランスを取れるクルーズは大変運動神経とバランス感覚が優れていることの証拠。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。