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[コメント] トラック野郎・男一匹桃次郎(1977/日)

夏目雅子はこの当時いかにもスポーツ少女という清楚さがなかなかはまってます。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 マドンナに夏目雅子を迎え、正月映画として公開され1978年邦画興行成績5位とヒットした。

 マドンナを前に、つい威勢を張ってしまうのが男の悲しい性。特に桃次郎はそれを凝縮したような男で、普通剣道やってる人間の前で言いそうもないことを言ってしまうというかなり痛々しいところから話は展開していく。しかし、同時にやれば出来る男をやらせても菅原文太は上手い。仕事そっちのけで山ごもりして剣術の稽古やってるシーンなんか、一体何の修行だ?と思えるような過激なもので、それを体当たりでやってるシーンがなかなか微笑ましい。

 ただ、話全般については前作『トラック野郎 度胸一番星』がぶっ飛びすぎたためか、あるいは正月映画を前提にしていたためか、今回は割と話はおとなしめで、尾籠な話も全く出てこず。桃次郎の奇行ぶりばかりが目立った話でもあった。

 今回は金造の家庭の危機も同時に描かれているが、この家族の結束は誰にも壊すことが出来ないので、結局は元の鞘に収まる。その辺のプログラムピクチャーっぽさを受け入れられるならば、かなり楽しめる。かなりソフトタッチになってるとはいえ、1970年代の無茶苦茶さを前面に押し出しているので、合う人と合わない人はかなり分かれそうでもあるが。

(評価:★3)

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